「演習」「試験」それぞれの課題

看護・医療教育においては、学内での「演習」、「試験(OSCEなど)」というステップを経て、学外での「実習」に臨むケースが一般的です。 しかし従来の紙ベースの運用では、演習・試験のフェーズで以下のような課題が発生していました。

1. 「演習」における課題

OSCE試験に向けて、多くの学校では模擬課題を提示し、反復演習を行います。

しかし、こうした演習を紙ベースで実施していると、チェックシートの管理や評価に時間がかかるだけでなく、学生一人ひとりが前回の演習からどのように成長したのかを時系列で追うことも困難です。

また教員が受講学生全体の成績の傾向を把握しづらく、学生に対して客観的なフィードバックを寄せにくいのが実情です。

2. 「試験」における課題

試験当日は、チェックリストに沿って学生が患者さんに適切に対応できているかどうかを、複数の評価者が判断します。

しかし、紙ベースの運用では評価に時間がかかり、評価のすり合わせや合否判定など、教員間の連携を取るのが難しくなっていました。

用途に合わせた2つの評価タイプ

このように、演習と試験とでは、求められる機能が異なります。そこでPhollyのチェックリスト機能には、利用シーンに応じた2つの評価タイプが備わっています。

【評価タイプ:繰り返し】
主に日々の学内演習や、自主演習での利用を想定したタイプです。

特徴:
同じチェックリストに対して、同一の学生・教員が何度でも評価を登録できます。

メリット:
「1回目・2回目・3回目...」と、過去の演習成績がシステム上に蓄積されます。紙のチェックリスト配布や集計といった教員の作業負担が低減されるほか、学生が自身の弱点をデータで把握できるため、自律的に実力を伸ばしていくことができます。


【評価タイプ:1度だけ】
OSCE試験本番や、最終確認テストでの利用を想定したタイプです。

特徴:
同じチェックリストに対して、同一の学生は1度だけ評価を登録可能。教員画面からは、各評価者がそれぞれ1度だけ評価を登録できます。合否判定もシステム上で登録できます。

メリット:
1学生に対して、複数の教員がそれぞれの視点から評価を登録できます。各教員の評価内容はシステム上で横並びに表示されるため、評価者間でのすり合わせや、合否判定をスムーズに行えます。

Phollyを活用した具体的な運用フロー

では、実際にPhollyのチェックリスト機能を導入した場合、演習・試験はどのように運用すれば良いのでしょうか。ここからは先ほどご紹介した評価タイプごとに、準備、評価、集計の具体的な運用の流れを見ていきましょう。

  • 1. 準備フェーズ
  • まずは教員画面から、評価基準やチェック項目を作成します。1から作成するだけでなく、CSVによる一括登録にも対応しているため、現在お使いの紙のチェックシートの内容をそのまま、スムーズにシステムへ移行することが可能です。最後に、評価の対象となる学生を選択すれば準備は完了です。
  • 2. 評価フェーズ
  • 演習を実施した後、まずは学生が自身で「自己評価」を入力します。その後、教員がその内容を確認しながら「教員評価」を登録します。
  • 3. 集計フェーズ
  • 蓄積された演習データは、教員画面からすぐに確認できます。CSV出力による管理はもちろん、受講生全体の傾向をグラフで視覚的に把握できるため、「どの項目で多くの学生がつまずいているか」といった客観的な視点に基づいた事後指導を実施することができます。
  • 1. 準備フェーズ
  • 演習におけるフロー同様、教員画面から評価基準、チェック項目、評価対象学生を登録します。
  • 2. 評価フェーズ
  • 試験を実施した後、まずは学生が自身で「自己評価」を入力します。その後、教員がその内容を確認しながら「教員評価」を登録します。
  • 3. 集計フェーズ
  • 各教員の評価をもとに、合否を登録します。

利用シーンに合わせた柔軟な運用が可能

今回は、演習・試験それぞれの利用シーンに合わせた評価タイプの選び方について解説しました。 繰り返し・1度だけどちらの評価タイプでも、演習・試験それぞれの課題を解決し、業務負担の削減や質の高い反復学習につながることをお伝えできたかと思います。

次回のテーマは、「チェックリスト機能で現場はどう変わる?実際の画面イメージで解説」です。

チェックリスト機能を活用することで演習・試験の現場がどのように変わるのか、実際の画面イメージとともにお伝えいたします。