こんなにある、高大連携のメリット

高大連携の事例が増えているのは、双方に大きなメリットがあるからです。ここで、それぞれのメリットを整理してみました。

<高校側にとってのメリット>
・高校生が高度な教育研究に触れる機会を得ることでモチベーションが向上、
   進むべき道を見つけられる
・高校生の大学進学意欲が高まり、学力向上につながる
・大学教育を疑似体験し、入学後のスムーズな導入につながる
・志望校選びの参考にできる

<大学側にとってのメリット>
・大学のブランディング、PR活動の一環として有効
・優秀な学生の獲得につながる
・入学後のミスマッチを防げる

これらは主なメリットであり、それぞれの事例には他にもさまざまなメリットがあります。高校側にとってのメリットは想像の範囲内かもしれませんが、ここで重要なのは、大学側のメリットです。このメリットについては、Phollyのソリューションも交えつつ後述します。

高校と大学を接続するのは簡単ではない

近年では、高大連携をオンライン化する動きが活発になっています。もともとは地域貢献という目的も含めて始まったこともあって同じ地域の高校と大学が連携する事例が多かったのですが、近年ではオンライン化することによって日本全国、もしくは海外とも交流をもつことが可能になり、大学側のPR活動などといった思惑もあって距離的な制約を受けないオンライン型の高大連携が多くなっています。
しかし、ここである問題が立ちはだかります。それは、教育システムの連携が難しいことです。今では多くの大学にeラーニングやオンライン授業の仕組みがあると思いますが、高校にはまだそこまでのシステムが普及しているとはいいがたい状況です。仮に高校側にオンライン教育の仕組みがあったとしても、大学で使用されているものとは別物です。
両者にオンライン教育システムがあったとしても、それを相互に接続するのはあまり現実的ではありません。そもそもシステム自体が異なる上にセキュリティポリシーの関係で外部にアカウントを出すことができない場合がほとんどです。
同じグループ内の大学と高校であれば同一システム内でオンライン交流が可能かもしれませんが、それだと連携する学校の選択肢が広がりません。 高校と大学を連携・接続するといっても、具体的な方法がそれほど多くあるわけではないのです。

Phollyなら今すぐ簡単に高大接続を始められる

今回紹介する事例では、主にセキュリティ上の理由からPhollyを選ばれました。大学にある既存のシステムに高校生を参加させることができないため、それなら大学のシステムから別のシステムを用意して、そこで大学と高校が連携する形を構築したわけです。
しかも、高大連携は大学側が全学的に参加するというよりも、特定の学科や研究室、ゼミなどの単位で高校と連携するケースが多く見られます。全学的な取り組みではない以上、それほど潤沢な予算が用意できるわけではありません。こうした事情から、「安く」「手軽に」「セキュリティの問題の起きない」という条件を満たしたオンライン上の教育空間を探しておられました。
Phollyは低コストで今すぐ始められるクラウドサービスなので、この事例でご利用いただいた大学さまのニーズに合致していました。予算が大きくなると決裁までに時間がかかり、通るかどうかも分からないということでしたが、Phollyであれば研究室の予算といった小規模な予算でも始められるため、こうした問題もクリアできました。
また、セキュリティについても、大学側と高校側の双方がPhollyに参加する形をとったため、双方のセキュリティポリシーに抵触することはありません。

学校の垣根を越えて活発なコミュニケーション

大学と高校という、全く異なる教育機関同士が連携し、それぞれの参加者が通常であればできなかったようなコミュニケーションを交わすところに、高大連携の意義があります。「単に大学の講義を高校生が体験受講できるだけではオープンキャンパスと変わらない」というのは、高大連携の経験者から聞かれた声です。そうではなく、高校生から自発的に質問をしたり提案をしたり、それに対して大学側がフィードバックをするといった形をとってこそ、高校と大学が「連携」したことになるというのは、多くの事例でも聞かれる意見です。
Phollyはさまざまな形で双方向のコミュニケーションを支援する機能が実装されているため、参加者はこうした機能を使って手軽に意見や反応を返すことができます。そこから新たな気づきや学習意欲が芽生えたり、自分でも気づいていなかったような適性を知り、それが進路選びにつながるようなことがあれば、高大連携の可能性はもっともっと広がるでしょう。
Phollyは学校の垣根を超えた新しい出会いや化学反応、気づきなどをこれからも支援していたします。