Phollyのグループワーク機能で活発なディスカッション

Phollyのグループワーク機能が目指すのは「協働学習の実現」「協働学習のデジタル化」です。 いわゆるチャット機能として実装されていますが、ユーザー同士が自由にグループを組んで、そのグループ内でディスカッションをすることができます。 メッセージアプリ「LINE」にあるグループLINE機能に近いものというと、イメージしやすいのではないでしょうか。

それなら「グループLINEでディスカッションをすれば良いのではないか」と思われるかもしれませんが、実際にグループLINEで同様のディスカッションをすると、管理者の見えないところで一部のメンバーがやり取りをする可能性があり、情報の一元性を確保することが難しいという声がありました。Pholly上であれば安全かつ透明性のあるディスカッションが可能になりますし、メッセージのログが残るため、ディスカッションの内容をさかのぼって振り返りに活用することもできます。


グループワーク内で学習成果を磨き上げる手法はビジネスにも応用可能

Phollyのグループワーク機能では、グループごとに作業スペースとなるストレージが用意されます。 そこにファイルを置いてメンバー全員に共有し、個々のメンバーからの意見や、メンバーによって加筆・修正したものを再びアップロードすることで、常にメンバー全員が最新の情報を共有できます。こうしてメンバー全員で成果物を磨き上げていくといったことも協働学習の一環で、とても意義のあることです。
Phollyはパソコンだけでなく、スマホからも利用可能です。外出中は近年多くなっているワーケーションのように遠隔地からのグループ参加も可能で、場所や距離などによる制約を受けない自由な教育空間が実現します。
教員と学生、学生と学生といったように、オンライン上の教育ではコミュニケーションが1対1になりがちです。Phollyはこうした課題を解決し、自由で活発なディスカッションを促進するためにもグループワーク機能を実装し、多くの方々にご活用いただいています。 また、Phollyのグループワーク機能は教育機関での学習目的だけでなく、企業のビジネスの現場でも活用できます。例えば、ブレスト(ブレインストーミング)。メンバーが自由にアイディアを出してそれを共有し、それを他のメンバーが発展させていくといった手法はアイディアの具現化に有効です。メンバーが一堂に会してブレストを行うよりもオンライン上であれば手軽ですし、Zoomなどを用いたオンライン会議と違ってブレストの内容が自動的に記録され、振り返ることでその内容が情報資産となります。

科目に捉われない自由なディスカッション空間を創出

Phollyのオンライン授業は科目単位で行われますが、グループワーク機能については科目による垣根を設けていません。教員や学生を問わず、また学年も関係なく自由にグループに参加できます。
対面の教育現場であれば学年を超えたディスカッションは起きにくいかもしれませんが、オンライン上であればそれも可能です。また、性格的に引っ込み思案という人であっても、オンライン上であれば発言できるという人も多くいます。Phollyのグループワーク機能は、こうしたさまざまな障壁を取り除き、自由なディスカッションを創出することで新たな学習成果やアイディアの具現化を支援します。


学校の垣根を超えた協働学習にもPhollyを活用

Phollyのグループワーク機能が活用された事例を、2つ紹介します。
1つ目は、高大接続です。高大接続とは高校と大学が連携した教育のことで、近年は大学側から教授が高校に出向いて講義をしたりといった取り組みが行われています。しかしながら、高校と大学とでは教育環境が大きく異なりますし、物理的にも簡単に行き来できる場所にあるとは限りません。
そこでPhollyを導入してグループを構築、それぞれテーマ別に大学側と高校側からメンバーが参加したグループ内で研究を進めました。これによりリアルタイムのコミュニケーションが活発に行われ、素晴らしい成果を上げることができました。

もう1つは、埼玉県のA高等学校さまの導入事例です。同校では保健医療コースの学生を対象に、大学教授によるPhollyを利用した遠隔交流事業を行っています。その中でもユニークなのが、授業中にチャット画面を表示して、学生はそれを見ながら自分のコメントを入れたり、リアクションをしたりといった運用方法です。授業の現場が3か所に分かれていることをいかして、海外の食事を紹介したりといった内容も盛り込まれました。それに対して「おいしそう!」「日本の食事よりも量が多い」といったコメントが入るなど、授業を盛り上げるのにも一役買っています。