目標達成の最短ルートは「己を知る」ことから

最初に大きな目標を設定し、それを「いつまでに」「何をするべきか」といった具体的かつ細分化された目標に落とし込んでいくのが一般的な手法です。そして、学習を進めていく中で自分自身の達成度や習熟度はどの程度なのかを常に把握することで、遅れが出ているのであれば「何が足りないのか」が分かります。 こうした一連の作業は「己を知る」と言い換えても良いでしょう。自分自身が置かれている今の状況を客観的に把握するのは難しいことかもしれませんが、Phollyの評価・振り返り機能を利用すれば目標や現在の進捗などが可視化されます。

シラバスから個々の目標設定までの目標管理を可視化

学校全体の教育方針としてのシラバスから個人それぞれの学習目標に落とし込んでいくのは、目標設定の基本形です。従来の対面型教育では、これが暗黙のルールのように機能してきました。しかし、オンライン授業だとそれをあえて目標設定として形にしておく必要があります。なぜなら、オンライン授業では教員と学生が日常的に接するわけではなく、学生に自発的な行動が求められる場面が多いからです。 そこで、Phollyは目標設定から目標の達成度を自己評価だけでなく、教員も評価できる仕組みとして評価・振り返り機能を実装しました。Phollyの中核となる機能の1つであり、eポートフォリオとしての役割を担うためには不可欠の機能といえます。

Phollyの評価・振り返り機能でできること

教育現場の声やニーズに耳を傾け、それを反映する形でPhollyは機能を向上してきました。その結果として、Phollyの評価・振り返り機能では以下のことが可能です。
・自己評価による学習到達度の確認
・教員による評価で客観的な目標達成度を把握
・学習過程の振り返りによる理解の深化
・自己評価・相互評価機能でアクティブラーニングを促進

動画によるオンライン授業を「配信しっぱなし」にはせず、双方向性を重視しているPhollyだからこそ可能になっているものが多く、限りなく対面授業に近い教育環境を実現しています。さらにいえば、ITツールであるPhollyだからこそ対面ではできないような教員とのきめ細かいコミュニケーションも実現できるでしょう。引っ込み思案で教員に話し掛けづらい性格の人であっても、Phollyであれば他の学生に気兼ねすることなく質問をしたり、評価についての詳細を尋ねたりできるはずです。

企業の研修や人材育成、タレントマネジメントにも利用可能

Phollyは大学や専門学校などの教育機関だけでなく、企業の研修や人材育成にも広くご利用いただいています。Phollyの評価・振り返り機能を企業の人材育成に当てはめると、オンラインによる研修の実施だけでなく、その理解度や習熟度を評価することで人事評価、タレントマネジメントにも応用できます。 「●●の研修を受け、一定以上の理解をしている人」という人材ニーズがある場合、Phollyであればメンバーの学習履歴を調べるだけでその要件を満たした人をすぐに見つけられるため、能力に合わせた組織の構築や人材の配置にも威力を発揮します。 企業に入社する前の段階である就職活動に向けた目標設定や管理でも、Phollyの評価・振り返り機能が活用されています。「この業界にはこういう人材が採用されやすい」という傾向を目標に落とし込み、その目標に対して学習を進めていくことで、効率良く「就職したい業界に求められる人材」になれるわけです。

ルーブリック評価に準拠した人材評価の事例

ルーブリック評価とは、表を用いて多面的に学習の達成度を評価する手法のことです。アメリカで考案された手法で、学校教育だけでなく企業の人材育成などにも幅広く応用されています。教育や研修に対する理解度や達成度を測定するための標準的な「物差し」として用いることができるため、近年では文部科学省も利用を推奨しています。 Phollyでは設定した目標に対する達成度を計測できるため、この評価基準をルーブリック評価にすることで、手軽に「ルーブリック標準」の人材評価ができるようになります。 これまでの大学における学習評価は「S」「A」といったアルファベットや「優」「良」といった漢字の1文字で表記されるのが一般的でしたが、これだとあまりにもざっくりしていて本来の能力を知るのが難しいとの指摘があります。 ルーブリック評価では理解度や出席率、学習意欲・態度といったように細かい項目によって個々の学生の評価ができるため、多面的な人材の総合評価が可能になります。
Phollyではこうした評価が可視化されるため、ある目標に対してどのように取り組んでいるか、達成度はどうなのかといった評価ができるため、個々の学生の真の実力が可視化されます。 こうした機能や活用法は、個々の学生に対してよりきめ細かいアプローチをしたいという熱意ある教員の方々からのニーズがから生まれました。当記事で紹介した活用方法は、現在Phollyに実装されている機能だけで今すぐ実現できます。