医療の世界には業務上必須の資格が多くある
医療の世界で働く人は、人の生命や健康を担っています。きわめて重要な業務を行うため、ほぼすべての職種で関連の資格が求められます。医師免許や歯科医師免許、看護師免許をはじめ、理学療法士や作業療法士、鍼灸師、柔道整復師などなど、これらはすべて国家資格です。
民間資格ではなく国家資格であるところに、医療の世界ではいかに資格が厳格に運用されているかが分かります。
そんな医療系資格のひとつに、認定看護師があります。認定看護師とは看護師として5年以上の実務経験があって所定の認定看護師教育を600時間以上修了し、認定審査に合格することで取得できる資格です。看護師は医師ではないため医療行為はできませんが、認定看護師になると一定の医療行為が認められるため、より現場での活躍の幅が広がります。
医療の世界には認定看護師だけでなく、このように業務上必要になる資格が数多くあります。資格を取得することはそれぞれの職種に従事する人にとってキャリアアップにつながるため、「上」を目指す人は積極的に資格取得を目指しています。
また同時に、医師に業務が集中してしまうことを緩和する意味もあって、国も認定看護師の有資格者を増やすことを目指しています。

資格研修でネックになってきたのが、実技研修
認定看護師になることは、看護師としてのキャリアアップを目指す人にとって、また医療機関にとってもメリットが大きく、医療機関としては在籍している看護師に向けて認定看護師になるための資格取得支援をしているケースが多く見られます。
しかしながら、認定看護師になるためには600時間以上の専門教育を受けた上で審査に合格しなければなりません。そしてその専門教育の中には、実技指導も含まれています。この専門教育を病院など医療機関内で実施することは難しく、効率良く研修を実施できるソリューションが求められていました。
認定看護師の実技研修をPhollyでスマート化
今回事例を紹介する医療機関さまでは、認定看護師の研修を実施するためにPhollyを導入されました。いわゆる座学と実技の研修があるわけですが、この導入事例では座学の研修は別のシステムを利用して実施、実技研修の部分でPhollyを導入されました。
Phollyを選んだ理由として挙げていただいたのは、以下の3点です。
①安いから
②レポート提出やその後のフィードバック機能が充実しているから
③受講管理を省力化できそうだったから
実際に導入して解決できたこと
上記の3点に魅力を感じて導入していただいたPhollyですが、実際に認定看護師研修にご活用いただいた結果、どうなったのでしょうか。
①安いだけでなく、導入しやすかった
手軽に始めてみたいというニーズから始まったPhollyの研修ですが、実際にやってみると「安い」だけでなく「導入しやすい」との声をいただきました。Phollyの管理画面はとてもシンプルに設計されており、直観的に操作できるようにも配慮しているため、医療機関や教員側が慣れるまでにそれほど時間がかからなかったとのことでした。
②レポート提出機能が想像以上に役立った
それまで利用してきたeラーニングシステムではレポート機能があまり充実しているとはいえなかったものの、Phollyは課題を出してレポートの提出を求めるといった一連のフローがとても充実していることから、授業のたびにその内容をレポートとして提出してもらうといった運用が可能になりました。理解度を深めるには授業ごとにレポートの提出を求めるのが理想とされていますが、この医療機関さまではPhollyの導入によってそれが実現しました。
また、必要に応じて資料のファイルをシステム内で簡単に共有できるため、いちいち配布しなくて良くなったとの感想をいただきました。
③受講管理の省力化が実現した
すでに解説したように、認定看護師の研修は時間や内容が定められています。必要な知識を得て試験に合格すればOKというものではないため、受講者が必要な研修を受けているかどうかを管理する必要があります。従来の研修ではこれを確認するために病院まで行って情報を把握するなど、アナログゆえの煩雑な業務になっていたそうです。
Phollyを導入することにより、管理画面で受講者1人1人の受講状況が一目瞭然になるため、必要な授業をすでに受けているのか、どれだけの進捗なのかといった状況をデスクワークで把握できるようになりました。この点については、事務スタッフの方々からとても好評をいただいています。
チャット機能、グループワーク機能で理解を深める
導入前にはそこまで意識していなかったメリットとして、チャット機能やグループワーク機能を挙げていただきました。
この医療機関さまでは、1回の授業のたびにレポートの提出を求めるという進め方をされていたため、受講者それぞれの理解度にはばらつきが生じやすくなります。ついていける人はどんどん先に進み、そうでない人は時間をかけて理解をしていく必要があるわけです。
そこでPhollyのチャット機能やグループワーク機能を教員側と受講生側のきめ細かいコミュニケーションに利用し、受け付けた質問にリアルタイムで回答するといった対応が可能になりました。
教員側にとっては受講者1人1人の学習到達度が可視化され、受講者側にとってはきめ細かく対応してくれるので理解が進みやすかった、ということで、双方に大きなメリットのある導入事例となりました。