【ディレクター編】教育現場の声を常にキャッチ。進化を重ねるPhollyサービス

今回はPhollyプロジェクト全体を切り盛りしているディレクターに話をお聞きします。

ディレクター
村越

- プロジェクトを全体から俯瞰して見ている担当者として、他サービスと比較したときのPhollyの強みや良さをどう考えているのでしょうか?

村越:今年から外部の資料請求サイトに掲載を開始しました。その際に他社さんのLMS(Learning Management System)とPhollyをじっくり比較しまして、いくつか分かってきました。目を引く違いは、圧倒的に価格が安くて、販売パートナーの日本事務器さんからのフィードバックが反映され文教分野にフィットしているところでした。やっぱり、大学や高校、専門学校の現場の意見を反映できていると思います。

- 一般的なLMSより文教に近い機能が多いとのことですが、資格を取り扱う社団法人や協会での導入もありますよね?

村越:そうですね。教員と生徒のやりとりが、資格団体でもフィットしているんだと思います。数百人のレポートをこれまではメールで受け取っており大変だった、とお聞きしたことがあります。その点で、会員管理はもちろん、レポートの提出、アンケートやテストの実施がとても楽になりますから。

- そういう導入実績もあり、大学や高校といった文教分野からもっとオープンに法人全般に告知を広げているんですね。

村越:はい、おかげさまで資料請求サイトに載せてから毎月数十件お問い合わせをいただいています。大学や専門学校のほか、医療法人、一般企業からトライアル希望がきますので、やはり需要はあると思います。

- 一般的なeラーニングと違って、リアルな講義の管理やチャット機能も充実しています。そのあたりはトライアルを希望される方に違いが伝わっているのでしょうか?

村越:昔と違い、大きいイベントでブースを見て比較する方は減っています。そのぶんネットで簡単に情報を集められますので、自分たちのニーズにどこまでフィットしているか、細かく見定めていらっしゃる方が多い印象です。

- 比較検討される中で、特に注目される機能はあるのでしょうか?

村越:もともとPhollyはリアルな講義の管理やレポート提出、チャットが使われていたのですが、大学からの要望がありテスト機能が追加されました。講義をしていて、その場でテストを出すといったリアルタイムな使い方もあり、驚いています。
コロナ禍でオンライン慣れが進み、Phollyの活用が進んでいます。教員が実際に講義を行うと同時に生徒がタブレットやパソコンでPhollyから資料をダウンロードしたり、チャットにリアルタイムで質問を投稿し、それに教員が答えたり。講義の最後に簡単なテストをPholly上で実施し、それを出席代わりにする使い方もあります。もちろんレポートの提出もPholly上で行えます。
そういう意味では、授業中も授業後もトータルでサポートしている感じです。

2022年に追加されたテスト機能

- 大学や団体からの要望を受けてバージョンアップを重ねているんですね。実際はどういうフローで機能が決まり、開発していくのでしょうか?

村越:日本事務器さんが複数の大学関係者と定期的に意見交換されています。そこで上がった要望のリストをMogicに連携していただきます。そこからMogicのPhollyプロジェクトで要望の強弱を確認しつつ、エンジニアに概算の開発工数を入れてもらいます。一見簡単そうな機能でも、意外とバックエンドの大きな改修が必要だったりしますから。最終的には日本事務器さんとお話しして追加を決めていきます。

- かなり量が多そうですが、どのぐらいの頻度で機能追加していくものでしょうか?

村越:改修には大きく二つのレベルがあります。プレスリリースとして響くような目玉の機能追加と、現在の利用者が使いやすくなる細やかな改修です。目玉の機能はチーム全体の工数が大きくかかるので年に1-2回行い、使い勝手の改修は5-10回ほどになります。予定をきっちり決めるというより、一つずつこなして、フィードバックをいただき、またプロジェクトで話して次を決めるという流れです。

- かなり改修回数が多いように思いますが、要望があってもどうしても実現できない機能は出てくるものでしょうか?

村越:それはありますね。Phollyはスマホアプリ対応していますが、これまではパソコンの補助的な位置付けだったんですね。でも、最近の学生はさらにスマホシフトしているので、パソコン並みにスマホですべてをやりたいと。また教員においても、スマホアプリで完結できないかと要望があります。スマホアプリはOSバージョンアップに影響を受けやすく、なかなか手を入れづらいという課題があります。
あとは、教員側の登録作業をどこまでスマホの小さな画面でできるのか、というのが難しいところです。教員は成績の評価までしますので、操作ミスで評価が変わってしまうことのないよう、繊細な画面設計が必要ですから。数年先を見越して今やるべきなのか、どうやるべきなのか思案しています。そこはまだご要望にお応えできていないところかなと思いますね。

- Phollyプロジェクトを運営している担当者としてオススメの機能はありますか?

村越:出席管理とグループワークの二つは、使いこなすと便利なのにと思っていますね。

- 出席管理はどういうことができる機能なのでしょうか?

村越:これまでの対面授業では、教員が出席表代わりのメモカードを配り、名前を書いて出してもらっていたと思います。またオンライン授業では生徒のリアクションで出席を確認していました。それらをすべてPhollyで完結できます。
あらかじめ教員がPhollyの管理画面で「何回目の授業の出席を取ります」と登録します。そうすると当日の出席確認の時間に、学生の画面に出席ボタンやパスワード入力枠がでてきます。対面授業中に教員がパスワードを伝え、それを学生が入力することで正確に出席が取れるわけです。もちろんすべての出席履歴が残るので、後からの集計も簡単です。

学生はトップ画面に表示されるフォームから出席を登録できる

- メモを作る必要がなく、後からの集計が簡単で一元管理できる。たしかにもっとうまく使われるといいですね。もう一つのグループワークはどういう機能でしょうか?

村越:グループワークは、科目にしばられずに教員と学生でメンバーを集めて、そこでチャットやファイル共有できる機能です。LINEでできるよという意見もありそうですが、プライベートなアカウントを複数で共有するところにリスクがあります。さまざまな情報漏洩リスクもありますし、気が付かないうちに削除されたりブロックされたりします。なので、特定の目的だけできちんと管理された場所で重要なファイルをやりとりして、記録として残すのが大事かと思っています。ゼミや研究室でもっと使ってほしい機能です。

チャットやファイル共有を備えたグループワーク機能は、ゼミや研究室での利用に最適

- 続いて、Phollyの画面についてお聞かせください。アカウントの権限として、学生・教員・全体管理者の3種類に分かれていて、さらに豊富な機能を搭載しており画面が複雑になってしまう気がします。そこをどうやって解決しているのでしょうか?

村越:Phollyのどの画面もマニュアルなしで操作できるように設計しています。せっかくITシステムを導入して便利になるはずが、分かりにくくて時間をロスするのはもったいないですから。お堅くてどこから手をつけていいか分からないという風にはなっていないですね。

- ただ年に数回のバージョンアップを続けていくとどうしてもシンプルじゃなくなると思います。いろんな利用者の目線を考えないといけないですし。

村越:やっぱりプロジェクトのメンバーだけで動線やボタンの配置など仕様を決めていくと現場のニーズと乖離しかねないですね。ITが得意じゃない人に分かりづらい画面になったりします。なので、日本事務器さんに見ていただいたり、Mogicにインターンでくる大学生に触ってもらったりしています。学生が触っているところを横で観察していると、どこで迷ったかがすぐに分かります。何の説明もなく操作できるかどうかは、幾度も確認しています。作っている世代と使う世代にズレがありますから、学生の意見は絶えず聞くようにしています。

- その流れでお聞きしたいのは、最終的なテストです。品質を担保するためにどういうテストを実施しているのでしょうか?

村越:開発が決まった段階で仕様が分かりますので、テスト項目の洗い出しを進めます。仕様によってテストの内容が変わりますから、シナリオを作ります。開発が終わってテストに入った時は、まず当初意図した機能になっているか、正しく動作するかをまず確認します。次に教員や学生の立場を想定して、やりそうな操作はすべて試します。イレギュラーな使われ方もしますから。最後に、そもそも迷わないか、直感的に操作できるかというアナログな評価をしていますね。

- 十分にテストしてもリリース後に不具合の報告がくることもあるかと思います。その際はどういうフォローアップの体制になっているのでしょうか?

村越:クライアントとの窓口はすべて日本事務器さんが担当されています。文教分野に詳しい方が対応されるので、手厚いフォローになっていると思います。ただ、問い合わせの中にテクニカルな部分を含む場合は、Mogic側で調査や対応をしている感じです。いつ、どこで、どういう事象が起き、再現性があるかという情報を集めてからエンジニアと原因を調査していきます。原因が分かれば、具体的な解決策を議論していきます。

- 不具合の調査や解決は時間がかかりそうですが、実際はどのぐらいのスピードで対応しているのでしょうか?

村越:ご連絡いただいて、基本的に当日に事象の確認とエンジニアの連携をします。そこから原因の特定に数日かかることもありますが、原因が分かりさえすれば当日か翌日には修正版をテストして公開することが多いです。

- 日本事務器さんとの連携でうまく不具合対応していくのですね。そもそも、いつもは日本事機器さんとどのようなパートナーシップ関係なのでしょうか?

村越:両社の定例会議は月に1回、1.5時間ほどで開催しています。日本事務器さんからは討中のお客さまのフォロー状況や契約先からの要望をいただき、Mogicからは改修の状況やプロモーション施策のアイデア出しを行います。Phollyをもっと多くの方に知ってもらうため、両社で知恵を絞っています。

- 日本事務器さんと一緒にサービスを展開してきて、すごく助かっているポイントなどあれば教えてください。

村越:お客さまとの窓口をすべて日本事務器さんに担当いただいているので、Mogicとしてはそこの工数がないぶん新しい機能の開発や改修に集中できています。あと、日本事務器さんは大学関係者とのつながりが多く、直接現場に訪問されているので細やかなお客さまの反応が分かるのが違いますね。Mogicが提供しているeラーニングシステムLearnOだと、サポートセンターに問い合わせがない限りクライアントの状況は分かりません。なので、問い合わせがなくてもいろいろ話されているという関係が、Phollyのサービス開発に活かせていると思います。

- 日本事務器さんの強みとMogicの強みがうまくマッチしているパートナーシップなんですね。それでは最後の質問とさせてください。今後Phollyをどうしていきたいか、構想やビジョンがあれば教えてください。

村越:一口に授業といっても、大学や専門学校、さらに研究室やゼミごとに進め方や内容が大きく違います。一つのシステムできっちり一つの目的を達成するやり方だと難しいんじゃないかなと感じています。その点、目的がバラバラの時でもPhollyはいろんな使い方にマッチしていける柔軟性があります。全部の機能を使っていただかなくてもいいので、これとこれを対面授業と組み合わせよう、といった感じで試していただきたいです。同じ大学でも教員が違えば、使っている機能が違うというような。
あらゆる現場に合わせた使い方を模索できるように機能が増えて、もっと活用方法を知ってもらえる場を作りたいです。うまく導入していただければ、教員も学生も学びに集中できますから。

- なるほど、そうですね。教育現場は忙しいと聞きますので、いかに知ってもらい、使いこなしてもらうかが今後の課題ということですね。そこを日本事務器さんとMogicのパートナーシップで開拓していくという流れがよく分かりました。長い時間、インタビューをありがとうございました!またお聞きさせてください。

村越:こちらこそ、ありがとうございました!

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